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吉葉ひろし
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秋恋
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色鮮やかな言葉
この時間あなたがケイタイを見られないと知っているのです
どうしても返事がしたいのです
鞄のなかで僕の言葉が待ってます
夏の海の香りがしています
僕の言葉は気泡になって
鞄いっぱいになります
あなたが鞄を開いたとき
色鮮やかな魚の様に
あなたの目に飛び込むはずです
あるいは海の香りの様に
僕の言葉はあなたに秋の香りを届けるかもしれません
あなたの頬を
秋色に染めたいと
言葉たちは手を繋いでくれました
作品名:
秋恋
作家名:
吉葉ひろし