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島原あゆむ
島原あゆむ
novelistID. 27645
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【第九回・伍】散歩道

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「だからさー思うにヤツ等にはたぶん賞味期限が付いてないと思うんだよねー」
南が白い息と共に言う
「ジャロ行きだなジャロ」
京助が言った
「ソレは広告の苦情お問い合わせだろ~? この場合は…衛生管理局とかそこらじゃねぇの?」
三つ編の坂田が言う
「天丼マンとか夏場絶対アメてるって…うわー…嫌だナァ;」
京助が口を引きつらせた
「れ?」
南が足を止めて右方向を見た
「なした…ってあれ? こんなトコに自動販売機なんてあったか?」
南に声をかけた坂田が自動販売機に気づき言う
「たぶんこの近くでホレ工事してんじゃん?だからでないか?」
中島が【100m先工事中】のたて看板を見て言った
「工事のオッサン用か…俺どうもこの…あったか~ぃの【~】って気にくわねぇんだよな…別に伸ばしぼっこでもいいのに何でくねらせるよ」
京助が自動販売機の表示を見て言う
「作ったヤツがくねらせたいお年頃だったんだろ」
坂田が言った
「モンローウォーク!!」
「コケるぞ」
南が腰をくねらせて歩き出すと中島が突っ込む
「コーヒーばっかだな…かろうじてお茶か…やっぱオッサン達にあわせてんのカナァ……ぁ」
並んでいる品物を見ていた坂田が何かを見つけた
「…なした?」
先を行くモンローウォーク南と中島の後を追いかけて数歩足を進めた京助がついてこない坂田に声を開けた
「…買うのか?」
坂田の隣に戻った京助が財布を取り出した坂田に聞く
「カイロ代わりにな」
坂田が左から三番目のボタンを押すと派手な音をさせながら缶が落ちてきた
「あったけ~…」
取り出した坂田が缶を持って言った
「お前コーヒー飲めたっけか?」
缶に頬刷りしながら歩き出した坂田に京助が聞く
「失礼な…飲もうと思えば飲める」
坂田が返した
「ふぅん…ってかソレめっちゃ甘いヤツじゃん」
京助が坂田の手にしてる缶を見て言う
「わりぃかよ」
坂田が京助を見た
「や; 別に…あ、南コケてら」
坂田に凝視されて顔をそらした京助が前方で中島に手を引っ張られて立たせてもらってる南を見た
「馬鹿だナァ;」
坂田が溜息を吐いた
「アレ…パンツまで濡れてんぞ」
なにやら尻を触った後ベルトを緩めているような仕草をしている南を見て京助が言った後中島が野球の【アウト】のサインを出した
「…ご苦労さん;」
坂田がそういいながら早足で二人の元に向かい始めると京助もソレに続いた