緑の季節【第三部】
〜貴方はどうしてそこに居るの。
いつからそこに居るの。
忘れようとしていたのに。
許せなかったけど、ずっと待っていた。
会いたくて探していた時にはどこにも居なかったのに・・。
突然、あんな事が起きたのだってもとはといえば、貴方が居なかったからなのよ。
なのにいまさら何なの、勝手・・。
すごーく勝手。
でも、ほんとに勝手なのは私だってわかっている。
何度も来てくれたのに素直になれなくて、意地を張っていたのは私。
貴方じゃなくたって私、幸せになれるもん。
だから、今ここに居る。
そう決めた。
なのに・・・
それでもまだ私は貴方を求めている?
どうしようもなく貴方を追いかけている?
悔しいけど切ない・・
苦しいほど愛しい・・
その手はもう私に触れることはないの?
その声でもう囁いてはくれないの?
貴方は私のぬくもりを覚えてる?
私・・もういちどだけでも貴方のぬくもりを感じたい。
こんなに近くに居るのにもう届かない。
こんなに近くに居るのに違う道を歩んでいる。〜