KILLER LAWSUIT
「橘里奈よ橘でいいわ」
「そうか」
それだけいうと松尾は歩き出した。
「知ってるのか?」
「いや初対面だ。しかし何か変わった雰囲気を持ってるな。」
「確かにな」
「そう?」
気づくと後ろには橘の姿があった。
「単独行動はダメなんでしょ?」
「分かったならそれでいい。」
「帰れとか言わないんだね。」
4人は緑の扉の前に来た。中にはたくさんの本棚があった。
「図書室か。」
「こんないい部屋があったのかよ。十分暇つぶしになるじゃん。」
そこには小説をはじめマンガさらには教科書まであった。
そして最後の白い扉はなぜか開かなかった。
「おそらくここが脱出口なんだろうな。」
「この先にいままでの暮らしがあるのか・・・」
こんなことに巻き込まれていなければ今頃は普通の暮らしを送っていたというのに。
結局4人はその後分かれ夕食を済ませると普通に部屋に戻って行った。
このまま何日か過ぎたら警察が助けに来ると信じて・・・
作品名:KILLER LAWSUIT 作家名:pawa2012