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郷田三郎(G3)
郷田三郎(G3)
novelistID. 29622
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みどり色のかぼちゃランプ

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 次の日、ジミーが学校に行くとお金持ちで意地悪なトビーが笑いながら近付いてきました。
「おいジミー、おまえん家は貧乏だからハロウィンも祝えないんだろう」と言うと、後ろにぞろぞろついてきたトビーの子分達もそうだそうだと笑いました。
 トビーのお父さんは大きな工場を持っていて、子分達は親や兄さんがトビー家の工場で働いているのです。
 ジミーのお母さんが働いているレストランもトビー家の親戚が経営しているのだと、以前聞いたことがありました。
「違うよ! 確かに去年はやらなかったけど、今年は絶対にやるってママが言ってたもん」
 ジミーは思わず嘘をついてしまいました。

 帰り道、友達のマイケルが心配して聞きました。
「どうすんのさジミー」
「どうすんの?」ウィルも心配そうです。
「うん、どうするって言われても……。お母さんに頼むしかないよ」ジミーがしょんぼりして言いました。
「だって、明日の帰りにトビー達が見に来るって言ってたじゃない」
「ちゃんと出来てないとまた学校で言われちゃうよ」
 三人は小さい頃からとても仲の良い友達でした。
「うん、今晩もう一回頼んでみるよ」
 じゃあね、と言って三人は別れました。

「ねえママお願いだよ。大ピンチなんだよ」
 その夜、家に帰るとジミーはナオミにもう一度思い直すように頼んでみたのでした。
「しかたの無い子ね。でも、オレンジ色のかぼちゃなんて買えないわよ。少し早いけど感謝祭にはかぼちゃパイを作ろうと思ってたから、普通のかぼちゃの中身をくり抜いておいてあげる」ナオミは少し考えて「上手に顔を彫って、皮を剥けばオレンジ色になるわ。トビーには明後日にしてもらいなさい」