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緑の季節【第二部】

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週明けの出勤は少し早めに出かけた。
というのも、いつもになく目覚めが良かったせいだ。
ふと、車で追い越したツーショットは、里山と男性社員だった。
ひと足先に会社へと着き、事務所で缶コーヒーを飲んでいると里山が入って来た。
「おはようございます」
「あっ、おはようございます」
それから5分程後から彼が事務所に入って来た。
「おはようございます。あれ、真壁さん今日は早いですね。宜しくお願いします」
二人は、覚士が通り掛かったことには気づかなかったらしく、事務所ではお互いに気をつけているようだった。
(まだ公認にはしてないのか)
一、二度双方と目があっては無言の軽い会釈をされた覚士は二人の仲を心から喜んだ。
(内緒に?公言無用ということか)
その解釈が有効なのかを確かめることはなかった。

作品名:緑の季節【第二部】 作家名:甜茶