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緑の季節【第二部】

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道中の車の流れは順調であとわずかで最寄りのインターの出口へと近づいていた。
楽しかったドライブもあとわずか。
「あの、料金半分出します」
沙耶香がバッグを開けようとしているのを気にするでもない表情で車を進めた。
「要らないよ」
覚士は、財布を取り出すと、高速道路のチケットの精算をし、一般道へと出た。
「んーどっちかな?せっかくナビがついてるからドライブするかな」
独り言のように言いながら車を沙耶香の住まいがあるだろう方面に走らせた。
「で、何処?」
「そうですよね。言っていないのに何処へ連れていかれるのかと思っちゃった。いいの?家の方まで・・・」
「ここでほおり出しては、ママに報告できないからね。こっちかな?」
覚士は、沙耶香が示す方面へと向かった。
市内に入ると飲食できる店も見えてきた。
「お腹空いてない?喉も乾いたし、どこかで食べていこうか?」
頷く沙耶香を見て、店を探して走った。
ファミリーレストランの駐車場へと入った。
「落ち着くー。庶民の味方」
沙耶香が言った言葉は覚士には伝わらなかったようだ。
覚士の後を着いて店内にはいった。
カウンター横のボードに名前を書いてすぐに店の人に席へと案内された。

作品名:緑の季節【第二部】 作家名:甜茶