税金不真面目辞典
≪勤労学生控除≫
①アルバイト学生の税金を安くすることで、将来税金を納めてもらう人には、最初アメを与えて、税金が安いものだと錯覚させる制度。
②この制度を使うと、年間給与130万までは無税になると安心させ、その代わりに扶養していた親などの保護者の扶養控除からはずれるため、代わりに親から税金を徴収する制度。
③世代が変わり、自分が親になってはじめて②の痛みがわかるものの、同じ過ちを繰り返させ、税収を確保していこうという制度。
≪年金収入≫
①年金支払時に安くした税金を、国が取り返す目的で、税金をかける対象にしている。
②特別会計の年金から、税金として一般会計に組み入れ、年金以外に、その税金を使用できるようにする制度である。
③遺族年金・障害者年金には、政策上=人気取り上、税金はかからないことになっている。しかし、税収不足なので、ここにも毒牙を伸ばす可能性は将来ありうる。
≪一時所得≫
①保険満期のように、かつて所得税を安くしていたものをもらった場合に、ここぞとばかりに税金で取り戻す制度。
②50万超過の懸賞金も、この一時所得の対象となって所得税がかかるが、それは、国民の喜びを国も一緒に分かち合いたいとの表れである……そうあってほしい。
≪退職所得≫
①退職金は税金を安くしているから、老後の資金や年金については我慢しましょうと、国民の頭をなでている制度。もちろん、退職金の額を保証してくれる制度ではない。
②大企業などをのぞき、現在の制度では退職金に税金のかかる人は少ないので、老後を安心に暮らす年金確保のため、この制度を変えて増税しようと食指を動かしている。
③常々、公務員は優遇されているとの批判をかわすため、率先して公務員には多額の退職金を払い、退職金にも税金をかけて、少しでも不公平感を緩和しようとしている。
≪譲渡所得≫
①面倒な分離課税により、通常よりも税金を安くしているのだと、国の恩恵をおしつける制度。
②国の土地を増減することなく、右から左に所有者が変わるだけで、自動的に税金が入る、夢のようなシステム。土地の再利用=リサイクル制度すべての走りか?