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新幹線 のぞみ 1059号

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そう教えられて、高見沢はそっと振り返ってみる。

八代前の庄助さん、
チョンマゲでちょっと古風だが、鼻筋が通り、ワイルドではあるが現代風。 
なかなかのイケメンだ。
雰囲気は土方蔵三をどことなく彷彿とさせる。

「フ−ン」
高見沢は充分ではないが、この事態がどういう事なのか少し納得出来て来たような感じがする。
そして再確認のため、もう一度振り返り、目を凝らして眺めてみる。

すると今度は、
土方歳三ばりの男の後ろに、何かわけのわからない、髪の毛はバサバサのアホみたいなヤツが目に入って来る。

高見沢はこれでまた訳がわからなくなり、キョロキョロとしている。
すると、そんな様子を見て、
お爺さんが高見沢を安心させるように声を掛けて来る。

「玉石混淆じゃ!

たとえ先祖と雖(いえど)ものう、

一郎は、今、副部長さんかい? 
高見沢家の出世番付10番内には入っちょるわ、

だから、これからも … よう精進しーや、
5番内に入るよう … 仕事 … 頑張らっしゃい!」

なんと心を打つ励ましか。
目頭が熱くなって来る。

そして高見沢は、
『高見沢家の出世番付目標:5番内』をしっかり心に刻み込み、思わずVサインを出しているのだ。