俺の隣にいつの間に!
第1章_出会い!?
「遅刻するぞ、急げ!!」
「あ、うん」
「急がないと、置いてくぞ!」
「まってよ~」
俺たちは急いで家を飛び出した。
「今日はこっちから行くぞ!!」
と角を曲がった。次の瞬間、パン生地を伸ばしたのような細長い物を吊り下げた女子が、
「どいてどいてぇ~」
と走ってきた。が、言った時点の距離、『0mm』
「ぐはっ」
「にゃんっ」
「ふわぁ! カミナ、大丈夫?」
「あぁ」と亜子に手を貸してもらう。
「す、す、す、すみませんでしたーーーーーーーー。」と女子はどこかへ行ってしまった。
「なんだったんだろう?」不思議に思っていると、
「あぁぁ!!」と亜子が叫びだす。
「どうした!」と聞くと、
「時間、時間!」
「…やっべぇ。急ぐぞ亜子!」
と、俺たちはまた駆け出した。
作品名:俺の隣にいつの間に! 作家名:零音 16