メールdeアンケート
<メールdeアンケート>
遠くで聞えるアブラゼミの声が眠気を誘う午後……。
僕はだらしなく頬杖を突いて、つまらない数学の授業を聞いていた。
いつも騒いでいる不良達も熟睡しているのか、教室は驚くほど静かだ。
といっても、細かい事を言えばここにはまじめな良い子なんて一人も居やしない……。
僕らの学校は県下でも有名な落ちこぼれ学校なんだ。
僕は同じクラスで少し席が離れたケンジにメールを送ろうと思い、ポケットから携帯電話を取り出した。
でも本当にメールを送りたい相手は斉藤なつみなんだ。
今も教壇の真ん前に座っていながら、何か授業とは関係の無いモノを書いているに違いない。
本人はポエムを書いてるって言うけど皆に言わせれば「お前の存在自体がポエムだ」という事になるらしい。
でも僕は三年に進級して同じクラスになって以来、なつみの事が気になってしょうがないんだ。
と、突然僕の携帯が震えだした。
大方ケンジのヤツがメールでも寄越したのだろうと思いつつ机の下でケータイを開いた。
すると……。
遠くで聞えるアブラゼミの声が眠気を誘う午後……。
僕はだらしなく頬杖を突いて、つまらない数学の授業を聞いていた。
いつも騒いでいる不良達も熟睡しているのか、教室は驚くほど静かだ。
といっても、細かい事を言えばここにはまじめな良い子なんて一人も居やしない……。
僕らの学校は県下でも有名な落ちこぼれ学校なんだ。
僕は同じクラスで少し席が離れたケンジにメールを送ろうと思い、ポケットから携帯電話を取り出した。
でも本当にメールを送りたい相手は斉藤なつみなんだ。
今も教壇の真ん前に座っていながら、何か授業とは関係の無いモノを書いているに違いない。
本人はポエムを書いてるって言うけど皆に言わせれば「お前の存在自体がポエムだ」という事になるらしい。
でも僕は三年に進級して同じクラスになって以来、なつみの事が気になってしょうがないんだ。
と、突然僕の携帯が震えだした。
大方ケンジのヤツがメールでも寄越したのだろうと思いつつ机の下でケータイを開いた。
すると……。
作品名:メールdeアンケート 作家名:郷田三郎(G3)