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島原あゆむ
島原あゆむ
novelistID. 27645
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【第九回・四】くり・栗・みっくす

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「あのだな…コレが…ウニ!! んで…コレ…が栗だ!!」
京助が広告の裏に書いたのはどうみても同じものにしか見えない絵
「…コッチが栗か?」
京助の書いた絵を見て坂田が聞く
「ソレはウニ」
京助が答える
「…わかんないよ」
矜羯羅が言った
「わかるだろー!; コレどう見てもまんま栗じゃん!! この立派なイガ!! ゴッホもビックリして咳がゴッホゴッホだ!!」
京助が言う
「お前さっきソッチがウニって言ってなかったか?」
坂田が突っ込む
「気のせいだ」
京助が言った
「…結局なんなのさコレは」
矜羯羅が栗を一つ持って聞く
「…り」
制多迦が言う
「栗?」
矜羯羅が聞き返すと制多迦がヘラリ笑って頷いた
「…お前よく制多迦の言いたいこと一言だけでわかるな;」
京助が言う
「最初なんて全然聞き取れねぇのによ」
手に持っていたペンをクルクル回しながら京助が言った
「そりゃね…わかるさ」
矜羯羅がふっと笑って言う
「えっらい自信だナァ」
坂田が言った
「まぁね」
にっこり笑った矜羯羅が裏手拳で制多迦の頬をパンチした
「…たい;」
制多迦が矜羯羅に殴られた頬をさすりながら言う
「…以心伝心か;」
京助が口の端を上げて言った