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「矜羯羅様!!；」
矜羯羅がふっと笑って言うと箸が一本華麗に飛んで矜羯羅の額にジャストヒットしたのを見て慧喜が声を上げる
「返事はハイと一回! 元気よくッ!!」
母ハルミが言う
「…い；」
ソレを見ていた制多迦が恐る恐る返事をした

ワイワイそれぞれやっているサンマチームとイモチーム
そのどれにも入れない鳥倶婆迦がぽつんと立っている
「……」
風で飛んできた落ち葉が鳥倶婆迦の足に絡んだ
「うぐちゃん」
不意に名前を呼ばれて鳥倶婆迦が顔を上げるとそこには悠助と京助
「食え」
京助が皿に盛られた栗ご飯をずいっと鳥倶婆迦の前に出した
「え…?」
鳥倶婆迦が栗ご飯を見てそれから京助を見上げた
「俺等味見班」
ニーッと京助が笑った
「さっき僕も食べたの～おいしかったよ」
悠助が笑って言った
「…いいの?」
鳥倶婆迦が恐る恐る皿を手にする
「駄目だったら持ってこねぇって」
京助がしゃがんで言う
「そん代わり感想を率直に簡潔にわかりやすく述べることッ」
そう言って京助が鳥倶婆迦のお面の額に書かれた【笑】を突付いた
「お前外見インパクトあるくせにツッコミが弱いんだよなぁ…突っ込め」
皿を持ったまま止まっていた鳥倶婆迦に京助が言う
「お面外さないと食べられないよ? うぐちゃん」
悠助が言う
「あ…でもおいちゃん…」
悠助の言葉に鳥倶婆迦がどもりながら何かを言おうとすると京助が悠助の背中を押して二人して鳥倶婆迦に背を向けた
「京助?」
悠助がきょとんとして京助を見る
「はよ食え」
悠助の頭を押えた京助が鳥倶婆迦に言った
「…う…ん」
鳥倶婆迦が小さく頷いた