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島原あゆむ
島原あゆむ
novelistID. 27645
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【第九回・四】くり・栗・みっくす

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「無理だよ…」
そしてしばらく間を開けた後静かに言った
「あら? どうして? 別に私が産んだわけじゃないけど息子みたいなものだわ」
にっこり笑顔を矜羯羅に向けて母ハルミが言う
「僕等はコッチに住めないからね…」
「住めなくたっていいじゃない」
矜羯羅が言うと母ハルミが少し大きな声ですぐに言った
「いつでも帰ってきなさい? いいわね? 決まりッ!! ハイ!! お皿ッ」
母ハルミが一人で勝手に完結させて慧喜に皿を取るように言う
「もちろん慧喜ちゃんもタカちゃんもよ? みんな私の子供になっちゃいなさい」
慧喜が差し出した紙皿にサンマを取りながら母ハルミが言う
「いいわね?」
母ハルミが顔を上げて制多迦と矜羯羅を見た
「返事は? お母さんの言うことは聞くものよ?」
腰に手を当てた母ハルミが言う
「…わかったよ」

スコーン