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TAKARA 未来
TAKARA 未来
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税金裏話~消費税

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(株式売買代金)

 時はバブル。
 土地売買には国土法規制があったものの、株式市況は、得体の知れない活況を呈していました(現在と正反対とお考えください)。
 こんな時に、株式売買に消費税がかかるとなったら、誰が困りますか?
 そう、投資家と証券会社です。
 そこで、株式取引は消費になじまない、との理由をつけて、非課税となりました。証券業界の政治力の賜物に他なりません。
 予想通りでしょうが、実はここからが、さらにおかしなことがあるのです。消費税の勉強をしたことがある人ならばわかる、不思議な計算式が出てきます。
 それは、株式売買だけに出てきます。非課税売上が5%を超えた場合、納税額が多く
なると伝えたことと関係します。
 バブル真っ最中、証券会社は投資家・企業などの株式売買の手数料で利益を生み出します。消費税において、株式売買を非課税にしたのに、かえって消費税納税が増えると警戒して、取引を少なくしたら困りますね。しかし、対価性がないから、などと課税対象外にするには、いくらなんでも、理屈づけに無理があります。
さて、どうしたらいいのでしょうか?

 そこで、誰が考えたか、不思議な方式が生み出されました。
 株式売買に限って、株式売価の5%を非課税売上として、納税計算する制度です。その結果、株式投資をしている事業者が、必要以上に消費税を多く納めることが少なくなり、投資を繰り返してくれるではないか(この計算詳細については、ごちゃごちゃしているので、あえてここでは示しません)。
 それならば、当時盛んだったゴルフ場会員権売買も、同じ扱いにしようか。しかし、この要望は、株式売買に比べれば取扱数量が圧倒的に少ないことと、業界の政治力の差でボツになりました。ゴルフ場会員権売買は、したがって消費税課税です。
 これで、どんどん株式売買していきましょう! しかしながら、現在は、そんな掛け声もむなしく、あまり意味のない計算式になっていますが。
 

作品名:税金裏話~消費税 作家名:TAKARA 未来