税金裏話~消費税
消費税は節税できるか
消費税は節税できるか?
ずばり、節税の難しい税金です。だからこそ、国も、消費税の増税をしたがるのです。
まず一般消費者の考える節税としては、単なる節約以外の方法しかありません。なぜなら最終消費者が負担するのが、この消費税の制度だからです。
では、消費税増税が決まった場合、増税前に購入するのがいいのでしょうか?
いや、必ずしもそうではありません。
前回、3%から5%に上がった時、駆け込みにより、逆に損をした消費者もいるのです。しかも、まだなお、そのことに気がついていない人もいるのです。
腐敗しない日常消耗品ならば、事前の買いだめもある程度いいとは思います。ただし、くれぐれも余分に買いすぎないようにしましょう。紛失したり、結局使用しなくて損をした人もいます。
ここで触れた損をした人は、もっと大きな買い物をした人です。
どんな人でしょうか?
3%から5%に上がる前に、建設に関しては、上がる前に多大な駆け込み受注があり、住宅・アパートの建築ラッシュがあったことをご記憶でしょうか?
材料不足(ほとんどはメーカーの出し惜しみ・生産調整)により、予想以上に石膏ボードなどが高騰し、建設会社の多くは、その差額を自社で負担することになりました。
また、職人も不足し、優秀な職人の取り合いになりました。そのため、下記のようなありえぬ状態が行われています。
職人特に大工の技量にはランクがあり、宮大工ができる最優秀から、ツーバイの枠組み(フレイマーと言います。ツーバイの仕上げが出来る、一ランク上の大工は、フィニッシ
ャーと言います)しかできない人まで様々です。
戸建住宅は、技量の優れた大工が投入されるのが原則ですが、材料高騰・職人不足により、本来戸建住宅に入らないランクの職人が、その当時投入された現状を承知されていますか。
時間もなく腕もなければ、手抜き……消費税差額分以上に、実質損をしている可能性があります。購入価格を下回る価値の住宅ならば、予定よりも早くいたみが発生したり、
不具合が生じることもありえます。
ましてアパート……よほど良心的な会社でない限り、職人を手配できないことで、アパートでも対処できない大工が入っていたら、お気の毒としかいいようがありません。
従って、次回消費税増税前後に家を建てる時期が重なった場合、増税後数ヶ月してから建築することをお薦めします。
仕事が暇になり、優秀な職人も融通がきき、消費税アップ分ぐらい、値引きしてもらえ、結果、価格より割安な住宅を手に入れることができます。
慌ててはいけません、その時になってから。