税金裏話~消費税
(間違った節税方法)
会社経営者から、消費税納税が大変だから、手っ取り早く減らせないかとの相談がよくあります。
納付する消費税を、100万減らす手っ取り早い方法なんて……あるにはあります。
それは、2,000万の高級車を買うことです。
馬鹿な、そんなお金はない……そうです、その感覚が大切なのです。目先の100万の消費税納付を減らすには、2,000万のお金を投下しなければならないのです。
意味がありますか?
でも、こんな方法を薦めている会計事務所が、まだ化石のように存在しているのも現実です。こういう会計事務所は保存せず、絶滅してほしいものです(プロとして、同業には厳しいです、私は)。
それ以外の方法として、1ヶ月休業して売上が減れば……当然納税額も減ります。
いずれもマイナス思考の発想です。
会社は、いかに利益を上げるべきか、自分がハッピーになるべきかを考えて前向きに営業努力をすることが最優先です、社会正義に反しないように。
一人一人が、前向きになれば思わぬパワーを発揮し、新発明・経営改善できると信じています。
目先の消費税より、自分の幸福を追求しましょう。
では、消費税対策として、最も望ましいことは、いかに運転資金に支障なく、納税していくことを考えることです。
家庭では無駄なものの消費を避け、上がるからと言って慌てて買いだめしたり、家を建てたりしないことです。
法人や個人事業主は、年間納付予定消費税を、密に会計事務所と打合せして、必要額を毎月分散して積み立てていくことです、慌てないように。
本来の制度とは異なりますが、1度に払うことが大変な場合、3ヶ月ごとに申告・納税していく制度(課税期間の短縮制度)にして、納税資金の分散をする方法もあります。
なぜ、真面目に消費税納税話ばかりしているか、わかりますか?
消費税イコール消費者から預かった税金なので、その延滞については税務署がかなりうるさく、いきなり差押を最近はしているからです。不動産がないから安心……なんて、いけません。預金を差押えてきます。預金差押だけでなく、売掛債権差押もして、得意先の
信用を失わせる行為も、なりふり構わず行ってきています。
サラ金の取立てより厳しい…しかも合法的だから、タチが悪いのです。
気をつけましょう。