税金裏話~消費税
(香典・祝儀)
香典やご祝儀にも、消費税はかかりません。
当たり前だろう、いちいち香典に消費税分を入れるわけないから……そうです。
でも、当たり前との感覚・常識だとの思い込みを、税金のことを考える場合、ご自分の財産を守るために捨ててください。
香典や祝儀のように、現金でそのまま渡すもので、見返りのないものは、課税対象外、寄付金と同じ説明です。
でも、あなたが会社経営している方と仮定します。
直接的にではないものの、何のメリットにもならない人のお葬式に香典を渡しますか?
義理・人情だけでない商魂があって当たり前じゃないでしょうか。
見返りがないすなわち、対価性がないから、本当に、納得できますか、この説明で。
真実は、国の都合のみでできた理由です。
香典や祝儀をもらった側は、税金がかかるでしょうか?
社葬として全額会社が香典をもらった場合を除き、それらには所得税・法人税・相続税はかからないことになっています。
だから、他の税金と同じく消費税もかからないのです……では、残念ながら、せいぜい50点の回答です(消費税のことを理解している専門家でも、この50点の回答さえできないのですが、残念ながら)。
支払った事業者からみて、香典・祝儀に消費税が含まれている場合、彼らの国に納める消費税が安くなります。消費税は、原則として、もらった消費税マイナス払った消費税を国に納めるものです。
そうすると、香典・祝儀を受け取った側から、国が消費税を期待できない以上、国がもらえるべき(と考える)消費税歳入が減ることになります。
それでは国は困ります。だから、対価性がないから、消費税は関係ないともっともらしい理由をつけたのです。