税金裏話~消費税
(逆になぜ二重課税があるのか)
本来、消費税の非課税で扱う内容ではありませんが、あえてここで説明します(その理由はすぐにわかります)。
ガソリン税・酒税などは、不思議なことに、それら税の上に消費税が上乗せされます。
例えば、酒税が50%と単純化します(以下は本来の酒税の計算方法とは大きく異なります)。
酒税のかかる前の価格が1,000円とすれば、酒税は全体の50%になるので、1,000円÷50%が全体の価格になります。そうすると、2,000円ですね。
2,000円ー1,000円=1,000円が酒税になります。
本来の税制なら、消費税5%とした場合、酒税抜きの1,000円×5%=50円となり、消費税を含めた価格は2,050円のはずでした。
しかし現実は、酒税を含んで2,000円×5%=100円として、2,100円になっています。
どうして、批判を承知でこのような、本来は消費税のかからない税金に、消費税がさらに上乗せ状態の、二重課税が生じたのでしょうか。
少しでも税収確保のためか…それもありますが、もっと別の問題です。
お酒が手元にある方、または飲酒中の方、缶や瓶をご覧ください。
酒税の金額がいくらかわかりますか?
不明ですよね。
酒税が高いことは承知していても、実際にお酒の中に、どれだけ税金が含まれているのか、ご存じないと思います。
知らなくて当然です。
なぜなら、いかに酒税が高いのか、あまりわかってほしくないからです、国は。
だからこそ、高額の酒税金額をぼやかすためもあって、酒税を明示しないばかりか、あえて消費税を酒税にもかけているのです。
ガソリン税も同じです。
ただし、石油業界は、消費税導入時から、ガソリン税にも消費税がかかっていることに反発しているため、ガソリン明細に、”内ガソリン税○○円”と記載して抗議するように
なりました。
その抗議もあったことから、元々、軽油に含まれている、”軽油税”は別明記されていたことから、軽油税には、消費税が上乗せされておりません((軽油税が地方税ということも一因でしょうか)。