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島原あゆむ
島原あゆむ
novelistID. 27645
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【第九回・参】瞳水晶

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「あのさ…鳥類」
空を見上げたまま京助が言う
「星って…死んだヤツなんだってよ」
「…は?」
京助がボソッと言うと迦楼羅が疑問形の声を出した
「死んだヤツが…星になってるんだって話」
京助が苦笑いで迦楼羅を見る
「だからなんだ…アレ…いるかもなってさ」
夕空を指差しながら京助が言う
「その沙紗だかって…」
京助が指差す夕空を迦楼羅が再び見上げた
「お前のこと見守ってるんちゃうか?」
「竜のボン…」
京助が言うと阿修羅が眉を下げた笑顔で京助を見た
「……そうだな…可愛げなく…意地っ張りだが…な」
迦楼羅がふっと笑って言った

「あ、いたいた! ご飯できたっちゃ」
緊那羅が小走りで和室に入ってきた
「おお!! 待ってました!!」
阿修羅が自分の膝をパンッと叩いて言う
「私はハルミママさん呼びに行ってくるっちゃ」
「あ、俺が行くからいいぞ」
緊那羅が縁側の下に脱ぎっぱなしだった慧喜が履いてきたサンダルに足を入れて言うと京助が立ち上がった
「いいちゃよ私が行くっちゃから…先食べててくれっちゃ」
そう言った緊那羅が歩き出した
「いいってんじゃんか;」
緊那羅の後ろを京助が小走りで追いかけて行く
「…仲良しさんだぁねぇ…オライ達も食いに…」
「ワシはもうしばらくしたら行く…先に行っていろ」
阿修羅の誘いを迦楼羅が断った
「つれないねぇ; 悲しいわや~…;」
阿修羅が溜息を吐きながら廊下に出た
「…星…か…」
迦楼羅が一番星を見上げてふっと笑って呟いた