ことばの雨が降ってくる
*エピソードを整理する*
童話の公募では、たいてい400字詰原稿用紙5枚〜10枚が一般的です。
たとえ、公募に興味がない方でも、決まった枚数で書くのも勉強になるので、5枚、10枚で書いて練習されることをお勧めします。
書き始めて、書くのが楽しい時期っていうのは、いろんなアイディアがふってわいてきます。
それを物語のエピソードとして使おうという場合、あれもこれもと盛り込んでしまうと、収集がつかなくなりますね。
5枚の時は、登場人物は主人公以外に一人〜二人で、エピソードはひとつ。
10枚の時は主人公以外の登場人物は三〜四人。エピソードはひとつかふたつ。
これを基本にして、長編になるほど、登場人物やエピソードが増えていくわけです。
5枚のものを10枚にしたり、その逆にしたりして書いてみるのも文章力をつけるのに役に立つと思います。
同じ内容の物語でも、短くするには洗練された適切な表現を、長くするにはより繊細で、細やかな表現をするのに、ことばを選ぶ勉強になります。
作品名:ことばの雨が降ってくる 作家名:せき あゆみ