ことばの雨が降ってくる
*キャラが立つ*
登場人物の性格づけは、これまた頭を悩ませますね。
特に長編では、物語の中で動かしていかなくてはなりませんが、その人物なりの動き方をさせなくては生きてきません。
どういう性格かということは、説明よりも行動で見せるのが、より読み手に親近感をもたせますから。
ワタクシはどちらかというと、わき役とか敵役の方に入れこんでしまって、肝心の主役が平凡になってしまうのです。
漫画の話になりますが、赤塚不二夫さんの漫画は、わき役が個性的で、主役を食ってしまうほどですが、よく見れば、ちゃんと主役もそれなりの役割をしているんですね。
主人公の没個性的な性格が、逆に言えば、わき役のアクの強さをを中和させているような。
要は『キャラが立つ』というのは、それぞれの役割を果たすポジションを決めて作っていくことなんですね。
難しいですけど。
作品名:ことばの雨が降ってくる 作家名:せき あゆみ