ことばの雨が降ってくる
*またまたワタクシの失敗談*
余談ですが、その校正の仕事の時ですね。
ほんとにおバカな失敗をしたんですよ。
でも、それはワタクシの中だけのことでしたので、人様に迷惑をかけた訳ではないのですが。
農作物の栽培のノウハウを書いた本の校正の時です。
──うんこの栽培──
「え?」
うんこをどうやって栽培するんじゃ〜〜〜!
と思わず叫びそうになりました。
はい。あまりにもベタな読み違いです。
『うこん』のことでありました。
そして、もう一つ。
宮崎県の郷土料理の紹介のところで……。
──ぼうふらは大きいものは二つ割りにして……──
「はぁ? ぼうふら? ぼうふらってあの……蚊の幼虫?
まさか、二つわりってそんなに大きなのがいるの? 宮崎県の人はそんなの食べるの? ひえ〜〜〜!」
と、ワタクシはパニクったわけです。
でも、まてよ。
と、落ち着いて、いろいろ調べましてね。
ぼうふら とあるのは誤植だとまずわかりました。
正しくは、ぼうぶら、もしくは、ぼうぶな というのです。
これ、かぼちゃのことで、方言だったんですね。
ああ、びっくりした。
宮崎県のみなさま、ごめんなさい。
知らないととんでもない勘違いをしてしまうものですね。
では、次は本筋にもどります。
作品名:ことばの雨が降ってくる 作家名:せき あゆみ