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島原あゆむ
島原あゆむ
novelistID. 27645
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【第九回・弐】パッパヤッパー

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「よ--------------------------ッす!!」
ガラッと今度は窓が開いて阿修羅が笑いながら入ってきた
「…どうして貴方といい迦楼羅といい…玄関から入るって事を知らないんですか」
乾闥婆が軽く阿修羅を睨む
「いっや~ん; だっぱ怖いわ~;」
阿修羅が片足を上げて【キャッ】ポーズで言った
「痛ぇっつてんだろがッ!!;」
京助の怒鳴り声に迦楼羅と乾闥婆、そして阿修羅が声の方を見る
「お~お~…モッテモテだな竜のボン」
阿修羅が笑って言った
「助けろ阿修羅!!;」
京助が言う
「あはははははははは!!」
ゼンゴの笑いに緊那羅も参戦したのか三人が笑い出した
「きぃぃ!! 馬鹿にしてッ!! 大和撫子を甘く見ないでくださいましッ!!」
「貴方はひまわりですが」
ヒマ子の言葉に乾闥婆が冷静に突っ込む
「突っ込むなら助けろやッ!!!;」
半分ガラパン (今日は緑)をさらけ出した京助がやはり怒鳴って言う
「いいじゃないけ面白いしオライが」
「俺は面白くないんじゃッ!!;」
ハッハと笑っていった阿修羅に京助が指差して言った
「しゃぁないな~…ホレホレ緊那羅とワンコ、そんでひまわりの姉さんもそんなにしたら竜のボン分裂すんぞ」
阿修羅が言う
「よいせっと;」
「何すんだやな~っ!!」
阿修羅がゴを抱き上げて京助から引き離すとゴが阿修羅の腕の中で暴れる
「コラコラ; 暴れなさんなって」
暴れるゴを阿修羅が小脇に抱えた
「はな…」
抱えられたゴがいきなり言いかけた言葉を止めた

「…主…」
そして耳をぴんっと立てて匂いを探るように鼻をひくつかせ始める
「ゼン!!」
ゴが今だ京助にへばりついているゼンを呼んだ
「主の匂いするんだやな!!」
ゴの言葉に緊那羅とヒマ子を抜かした一同がゴを見る
「お前達の主…」
迦楼羅が京助に視線を移した
「竜…ですね」
乾闥婆も同じく京助を見る
「ヘンタイからするんだやなッ」
ゴがフンフンと阿修羅の匂いをかぎだす
「阿修羅から…父さんの…って…」
京助が緊那羅とヒマ子に今だ引っ張られながらも阿修羅を見た
「…あっちゃ~…;」
阿修羅が痛いくらいに注がれる視線から顔をそらした
顔をそらした阿修羅に痛い視線が降り注いでからかれこれ数分