小説が読める!投稿できる!小説家(novelist)の小説投稿コミュニティ!

二次創作小説 https://2.novelist.jp/ | 官能小説 https://r18.novelist.jp/
オンライン小説投稿サイト「novelist.jp(ノベリスト・ジェイピー)」
島原あゆむ
島原あゆむ
novelistID. 27645
新規ユーザー登録
E-MAIL
PASSWORD
次回から自動でログイン

 

作品詳細に戻る

 

【第九回・弐】パッパヤッパー

INDEX|2ページ/20ページ|

次のページ前のページ
 

「…迦楼羅…何杯目ですか」
乾闥婆が鍋から甘酒を酌んでいる迦楼羅に聞いた
「…うまいのだ」
迦楼羅が指についた甘酒を舐める
「…懐かしい味がするのでな。お前は飲まないのか?」
迦楼羅が甘酒を酌んだカップを乾闥婆に差し出した
「飲んでみろ美味いぞ」
迦楼羅がにっこりと笑顔で言う
「…では…少し」
乾闥婆が迦楼羅の差し出したカップに手を添えた

「放れて下さいましッ!!」
「いだだだだだだだだッ!!!;」
ヒマ子が京助の頭を掴んでコレでもかッというくらいの力を込めて引っ張る
「いやだっちゃ~ッ!!」
「いやなんだやな~ッ!!」
ソレに対する酔っ払った緊那羅とゼンゴは京助の腰から下を掴み引っ張る
「いてぇってんだろがッ!!!;」
京助が怒鳴り暴れる

「…甘いんですね」
そんなギャースカ騒ぎの横で甘酒を飲んだ乾闥婆が一息ついて言った
「美味いだろう? お前は甘いものが好きだからな」
迦楼羅が言うと乾闥婆がどことなくムッとした様な顔になった
「どうせ僕は子供ですから」
乾闥婆が淡白に言う
「いや別にそういった意味ではないのだが;」
乾闥婆が不機嫌になったとなんとなく感じたのか迦楼羅が慌ててフォローらしく言った
「…何処まで行けば貴方に追いつくんですかね僕は」
乾闥婆はにっこり笑って言ったが何処と無くやはり不機嫌そうだった
「乾闥婆…わ…」