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島原あゆむ
島原あゆむ
novelistID. 27645
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【第九回・弐】パッパヤッパー

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背後からいきなり言われて京助と緊那羅が揃って振り返ったソコには中島
「聞いてて本当夫婦にしか聞こえねぇもん会話」
米を小脇に抱えた中島が京助と緊那羅に言う
「こんにちはラムちゃん」
中島の後ろから蜜柑が笑顔で緊那羅に手を振った
「あ、蜜柑さん」
緊那羅も笑顔で手を振り返す
「今日は?」
蜜柑が緊那羅に聞いた
「今日は竜田揚げなんだっちゃ」
緊那羅が答えた
「へぇ~!! ウチは何にしようかなって…お肉安いならウチも竜田揚げにしようかゆーちゃん」
蜜柑が中島を見上げた
「…なんだかスゲェ仲良くなってねぇ?;」
京助が緊那羅と蜜柑を見て言う
「あ、よく会うんだっちゃ買い物してると」
緊那羅が笑顔で言った
「ねー?」
蜜柑も笑顔で言う
「…へぇ;」
京助が口の端を上げてやる気なく言った
「この前教えてもらった炒め物凄くおいしかったっちゃ」
「簡単でしょ~? あとアレに少しナンバン入れるとね~…」
楽しそうに話し始めた緊那羅と蜜柑を中島と京助はただ黙って見ている
「緊那羅が段々奥様化していってますなぁ…」
中島がボソッと言う
「まぁ…な;」
京助が籠を床に置いて腰に手を当てた
「いい妻になりそうだな」
中島が言う
「欲しいのか?;」
京助が中島を見て聞く
「浜本が欲しそうにしてたぞ」
中島が米を床に置いた
「ほぉ~…」
京助がそうかそうかというカンジに数回頷く
「確かにいいヤツだぞ緊那羅は…少し抜けてたりするけどさ;」
京助が言う
「お前 緊那羅好きだろ…いや変な意味じゃなくて」
中島が聞く
「…さぁな; どうだべ…わっかんね」
京助が籠を持ち上げた
「…でもいると和む」
京助が照れくさそうに笑いながら答える
「ホラ!! 早く帰らねぇと鳥類餓死すんぞ」
話し込んでいた緊那羅に京助が声をかけた
「あ…わかったっちゃ;」
緊那羅がはっとして京助を見た
「んじゃな」
中島が片手を上げると京助も片手を上げた
「ごめんだっちゃ京助;」
大根を籠の中に入れると緊那羅が謝った
「別に」
京助が言う
「イモ」
「は?;」
京助がいきなり言った【イモ】に緊那羅が思わず疑問系の声を出した
「味噌汁のイモでっかくしてくれればいい」
籠を持ち直しながら京助が言う
「わかったっちゃ」
緊那羅が笑って答えた