詩まとめ
そうだね
君と私はもしかしたら、傍にいてはいけない人間同士だったのかもしれないね
君のまっすぐな視線を私はとても好ましく思う
しかし、君の行く末を私には見届けることしか出来ない
君がやがて大人になり、誰か他の人を好きになってくれる事を願うだけの私は
あさましくも大人になる前の君の全てを奪った
たとえ、君と私は交わる事のない所に立っていても
私は君より先に老い、生涯君を心に抱いてただ静かに瞼を閉じ眠りにつきたい
たくさんの人々に惜しまれながら死ぬよりも
どうか、君が年老いた私を見て失望しないように
そうだね、色んな事を考えたよ
君の手をいつ握ろうか
君の頬にいつ触れようか
そうだね、色んな事に悩んだよ
今までの事とか、君の夢とか
私の今とか、君の将来も
そう、色んな事を考えたけれど
やっぱり君が好きだった
生きてきた今までの中で
君と私はもしかしたら、傍にいてはいけない人間同士だったのかもしれないね
今更気付いてももう遅いのかもしれないけれど
たぶん、君とこうなる事が私の最後の夢だったんだ
2012.10.13