詩まとめ
世界中が恋した
ああ貴方は世界に愛されている
貴方が歩けば空気は甘く貴方を包み
花のような香りが拡がる
それは敵
私以外の花たちの濡れた花粉
奪われるような口付けが私だけに贈られるのなら
それは嬉しいような恥ずかしいような
突然のお出掛けは用意に困るから先に手紙を頂戴
指先に増えた傷を治してから会いたいの
貴方を愛しています
とても深く、静かに
貴方を愛しています
夢も、希望も、全て
ああ貴方は人々に愛されている
貴方が佇めばそこは絢爛な宴の渦となり
煌びやかな繻子の幕は開かれる
それは歌
私は貴方の存在を讃えよう
貴方の開かれた腕の中にこの身を預ける事が出来るなら
それは私の未来が貴方と共に進むという事
私の望む夢と貴方の望む夢はとても似ていて少し違うから
もう少し待っていて、この体の傷が癒えるまで
もしこの夢が叶うなら
私は貴方を愛するのを
止めなければならない
貴方の傍にいられない
2012.10.13