詩まとめ
日常の彼方
毎朝飲む一杯のコーヒーが
二杯になったのはどれくらい前だろう
貴方が教えてくれたコーヒーの淹れ方が僕を形作る
貴方が教えてくれたテーブルクロスの広げ方や
貴方が教えてくれたお皿の並べ方
それらの世間一般が僕を安心させてくれる
何も知らなかった僕に普通を与えてくれたのは貴方で
貴方に教わった物事で僕は動き考え生活している
貴方が教えてくれた事を繰り返し繰り返し続ける事で
貴方が教えてくれた事を貴方の存在だと勘違いできる
貴方が教えてくれた事が僕の全てに感じる
そうやって日々の中貴方を忘れてしまわぬように
貴方に頭の中を支配され毎日思うのは貴方の事ばかりで
何も知らなかった無知な僕を形作ったのは貴方
2012.10.07