詩まとめ
少女の羽化
華が咲き乱れた
小さな胸の淡い裂き、肋骨の上
幼い少女のように折れる脚
ひみつよ、ないしょよ
君の名前を呼ぶわ
ああ、アリヤ、わたしの天使
あなたのブルネットは白に散らばって
ああ、在りや、わたしの女神
あなたの瞳は水晶のように輝くわ
水飛沫が上がった
母の御胸の柔さを抱き、鎖骨の下
父に習う乗馬のように拓く脚
ないしょよ、ひみつよ
あなたの御名を呼ぶわ
ああ、ニーナ、わたしの救世主
あなたのブロンドは、空に揺れて
ああ、新名、わたしの憧れ
君の瞳は地球のように瞬くわ
ああ、ああ、あなたのこえが
きこえる、ゆめのようだわ
おさないころにであえていたら
きっとわたしたち、ともだちになれた
ああ、ああ、あいしてるの
あ、あ、あ、とぎれたメロディ
つなぎとめて、このままでいい
おねがいいまだけははなれないでいて
お願い今だけは離れないでいて
繋がる糸と糸、縒り合わせて
二人だけの揺り籠を創るわ
二人だけの世界を造るの
マイハニー愛してるわ
此処は小さな世界よ
二人だけの世界よ
破瓜なく虚しい
一瞬で消える
小さな世界
ふたりの
せかい
せい
。
投稿日:2010-02-26