詩まとめ
色遊び〜瞳を閉じて
初めて貴方の瞳を見たとき
思い出したのは海だった
深く吸い込まれそうな海だった
初めて君の瞳を見たとき
思い出したのは雪だった
今にも溶け出しそうな雪だった
(気付いて生きていたのは砂浜で)
(故郷の雪は重く肩に降り積もって)
次に貴方の瞳を見たのとき
枯れ行く木々のようだった
甘く濁っていく木々だった
次に君の瞳を見たとき
燃えるような蜂蜜だった
焦げて沈む蜂蜜だった
(本当に枯れてしまうのをただ見つめて)
(雪に溶けた蜂蜜を食べてしまいたかった)
瞳を閉じて
瞳を開けて
何度も瞬きをする
眩ゆいくらい、赤、青、白、黒、…
瞳を閉じて
瞼を閉じて
何度も目覚める程
恋しいくらい、蜜、灰、碧、翠、…
瞼を開けて
瞳を開けて
今一度恋に落ちる
愛しいほどに、紅、朱、緋、茜、…
今貴方の瞳に映るのは何色?
今君の瞳に映るのは何色?
緋翠に流れて、覚醒も疲れ果て
蜜灰は溶けて、朝日を待つだけ
投稿日:2010-03-07