詩まとめ
六月の兎と銀の月雨
春
目覚めたうさぎが
野を駆けて
谷に落ちていく
うさぎは鳴いた
けれど
声は小さすぎて
誰にも届かない
夜
谷間からみえる月
ぎんいろ
きんいろ
あかいろ
あおいろ
月は姿を変えて
色を変えて
うさぎに寄り添った
雨
静かに、激しく
降り続いた夕立に
うさぎはこごえた
やがてぎんいろの
つきがまた廻り
この雨は私なのよ
とうさぎを抱いた
だから悲しくなんて
ないのだと言う
夏を過ごし
秋を生きて
冬
うさぎは
ねむりについた
作成日：2010-06-01
春
目覚めたうさぎが
野を駆けて
谷に落ちていく
うさぎは鳴いた
けれど
声は小さすぎて
誰にも届かない
夜
谷間からみえる月
ぎんいろ
きんいろ
あかいろ
あおいろ
月は姿を変えて
色を変えて
うさぎに寄り添った
雨
静かに、激しく
降り続いた夕立に
うさぎはこごえた
やがてぎんいろの
つきがまた廻り
この雨は私なのよ
とうさぎを抱いた
だから悲しくなんて
ないのだと言う
夏を過ごし
秋を生きて
冬
うさぎは
ねむりについた
作成日：2010-06-01