詩まとめ
ジャスミンとビアンカ
ジャスミンは彗の瞳と灰にくすむ肌を持ち
ビアンカは黒の爪に白い牙と緋の瞳を輝かせた
ジャスミンはいう
「わたしは私でないのです」
ビアンカはないた
「わたしの母どこにいるの」
ビアンカビアンカ
あなたとわたしは
こころむすぶふたごたち
ジャスミンジャスミン
わたしとあなたは
いのちつなぐそうせいじ
ビアンカいつしかこわれはて
なげくようにひとをころした
ジャスミンそれをかばうよう
どんどんきずをふやしていく
やがて二人は成長し
ジャスミン一人の青年に恋をした
しかし青年振り向かず
思いをジャスミン告げぬまま
青年どこか遠い向こう岸へ
恋に苦しむジャスミン耐え切れず
ビアンカ置いて母の元へ
それにビアンカ怒り狂い
次々人を壊していった
ビアンカビアンカ
あなたはわたし
こころむすぶふたごなのに
どうしてわたしのすきなひとたちを
うばっていくの？
ジャスミンジャスミン
わたしはあなた
いのちつなぐそうせいじ
あなたがほかのひとをすきになれば
わたしはしんでしまうの
やがてビアンカ殺し疲れて
ついに永久に眠ってしまった
ジャスミンビアンカ引き連れて
お医者に駆け込む
お医者はいった
はやくきりおとさなければ
ジャスミン起きたらビアンカおらず
体が半分ぽっかりあいてたよ
ビアンカビアンカ
あなたとわたしは
心臓結ぶふたごたち
ジャスミンジャスミン
わたしとあなたは
命繋ぐ結合双生児
作成日：2010-05-31