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鮎風 遊
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君が袖振る
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龍介君へ
浮気しないで。
瑤子は紫野じゃないわ。
高校二年生の時に私に送ってくれた龍介君の恋文。
綾乃は「一生の人」。
そう言ってくれたよね。
嬉しかったわ。
その私への恋心を、永遠に果たして行って。
そうしてくれさえすれば、今回の同窓会での、瑤子とのキスも許して上げるわ。
だから、もう一度お願いするよ。
もっともっと私に袖を振って頂戴。
これが、綾乃からの十三年経っての恋文返しよ。
綾乃より
作品名:
君が袖振る
作家名:
鮎風 遊