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島原あゆむ
島原あゆむ
novelistID. 27645
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【第九回】ばかVSバカ

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「ギャ-----------!; 何だかスッゲヤバ気------------ッ!!!!;」
生徒達が悲鳴を上げてできるだけ人形から放れようと隅っこまでおしくらまんじゅうの様にして逃げる
「…んの…ッ!!」
隅に立っていた掃除用具入れを開けて阿部が中から箒を取り出した
「いいかげんにしなさいよッ!!!」
阿部がそう怒鳴りながら箒で人形に足払いをかけると人形が次々にすっ転んで足をバタバタさせる

「ウッチャンズ----------!!;」
鳥倶婆迦が人形の名前らしき言葉を叫びながら人形に駆け寄った
「…つぇえ…」
箒を握り締めて息を切らせている阿部を見て中島が呟いた
「壊れたらどうするんだッ!」
人形に一つを手に持って鳥倶婆迦が怒鳴った
「大事ならしまっておきなさいよ!!」
負けじと阿部が怒鳴り返す
「こぇえ…;」
京助が口の端を上げて言った
「いや~見事見事」
阿修羅が立ち上がって拍手をする
「アンタも!!」
阿部が今度は箒の柄を阿修羅に突きつけた
「勝負の一つや二つ受けてやれないの!?」
そして阿修羅に向かって怒鳴る
「いいストレス発散になったみたい」
本間がボソッと言う
「いや…あのな嬢…;」
「いやでもあのでもないッ!! してやりゃいいじゃないッ!! そうすれば気が済むんでしょッ!?」
阿部が鳥倶婆迦に向かって怒鳴るとビクッとした後 鳥倶婆迦が頷いた
「京助!!」
ガラッという音がして緊那羅が教室の戸を開けた
「…何事…なんだっちゃ?;」
箒を持った阿部、隅っこで固まっている生徒、足をバタバタさせている人形、それらが一気に視界に入ってきた緊那羅が思わず教室内の全員に向かって聞いた
「…何…やってるんだっちゃ?;」
緊那羅がソロソロと教室内に入って静かに戸を閉める
「ンッンン!!;」
阿修羅がわざとらしく咳払いをするとハッとした生徒達がざわめきはじめた
「…あの…一体何あったんだっちゃ?;」
京助と3馬鹿の元にやってきた緊那羅が京助に聞いた
「…いや…女ってこぇえなぁって…」
京助が小さく言うと男子生徒が揃って頷く
「…女?;」
わけのわからない緊那羅が箒を持って立っている阿部を見て首をかしげた