SaddenSociety
何が勇者だ。何がワッペンだ。
おれは、"こんな社会"嫌だ。絶対嫌だ!!!
一人でも生き延びてやる。絶対に。
離脱。すぐに離脱だ。
おれは、近くのバリケード付近のマンションの非常階段の下、崖になっているところに一人で来た。
気付いた何人かの兵士に監視されていた。
連絡。だが、何をどうする訳でも無い。
去るもの追わず。
崖を、ゆっくりと下る。クライミングの経験は無いが、簡単だった。というか、そんなに角度はきつくなかった。
下まで降りると、しかし、上ることは出来そうになかった。
いいよ。一人でやる。絶対に。
崖を降りると、下町。
嫌な印象はしたが、大丈夫。大丈夫だ。
作品名:SaddenSociety 作家名:makoto