漢字一文字の旅 第一巻(第1編より第18編)
十六の四 【耕】
【耕】、左部は「鋤」(すき)の意味がある。そして右部の「井」で、田畑を四角に区切ることとか。
そんな【耕】、切り開き「たがやす」ことである。そして、その前向きな行動に、親の期待からだろう、男子名によく使われる。
そしてその一つが…島耕作。
調べてみれば、
山口県岩国市出身、九月九日生まれ。団塊世代であり、一九七〇年に初芝電器産業に入社する。
その後、羨ましいほどの女性関係もいろいろあったようだが、大きなスキャンダルにもならず、波瀾万丈ではあるが出世街道をばく進する。
そして遂に、二〇〇八年に、初芝電産と五洋電機を経営統合させ、そのグループ統合会社「TECOT」の初代社長に就任したそうな。
最近の二〇一一年には、原発事業から撤退を表明したとか。
とにかく団塊世代の島耕作、今ももって【耕】が続いているようだ。
いつになったら…、晴【耕】雨読の生活に入っていくのだろうなあ?
こんなことをふと思ったりもする。
作品名:漢字一文字の旅 第一巻(第1編より第18編) 作家名:鮎風 遊