小説が読める!投稿できる!小説家(novelist)の小説投稿コミュニティ!

二次創作小説 https://2.novelist.jp/ | 官能小説 https://r18.novelist.jp/
オンライン小説投稿サイト「novelist.jp(ノベリスト・ジェイピー)」
鬼城 地球
鬼城 地球
novelistID. 15205
新規ユーザー登録
E-MAIL
PASSWORD
次回から自動でログイン

 

作品詳細に戻る

 

Ambassador of chaos K  かなしき記憶

INDEX|7ページ/13ページ|

次のページ前のページ
 

夕方、赤木荘で夕食がだされた。
赤木荘の食事形式は、ビュッフェ形式なので大盛りに乗っている食べ物を好きなだけ食べれるため、Sが大喜びで取り皿に食べ物をとっていた。

「食い意地をはった子供か、お前は……」
「むほほほむほほ、ふふふまっむほほらろ?」
「何を言ってるかさっぱりわからん」

ビュッフェには、あの熊谷という警察官と探偵の齊藤もいた。
それに、KとS以外の客も数人ほどビッフェに来ていた。

「木村がいないね」
「齊藤と熊谷を警戒してるんだろうな……木村の客室見てみろ」
「あ、ドアすこしだけ隙間あいてる」
「あそこから様子みてるんだよ、警察がいなくなったのを見計らって食べにくるんだろうな」

夕食の時間が始まってから約一時間、人もだいぶ少なくなって、いつの間にか熊谷も齊藤もいなくなっていて、木村が部屋からでてきた。

木村はすぐさま階段を降り、ビュッフェの料理を取り皿にとりガツガツと食べ始めた――

「そんなに腹減ってたのかよ……」
「組の頭だからな……変な根性があるんだろうな」
「あれ?」
「どうした?」
「今、木村上着脱いだよね? 襟の所妙に光ってない?」
「……何か塗られてる?」

Kがそう言った瞬間だった、木村がいきなり倒れた……その後、木村はピクリとも動かなかった。

「え!?」
「救急車を呼べ!! 警察は……」
「何事ですか!?」
どこから戻ってきたのか……齊藤が頭に雪をかぶって帰ってきた。

「みなさん、落ち着いて彼から離れてください!」

その場にいた人は、全員混乱しているようだったが素直に齊藤の指示にしたがった。

「京介……」
「最悪な事態になったな」

『木村組』の名簿を持った木村は、殺された。