MagicMushRoom
あーあ、カレーの味が全くしない。
それ程までに弱っていた。
今日はバイトが無かったけど、最近はずっとバイトで、考えることを脳が辞めようとしている。
もう何もかも八方塞がりだ。
一体何がそんなに不満だったんだろうか。
こんなにまで病んでる理由は、何なんだろうか。
例え上の人らに監視されてても、生存も保障されているんだし、いいとは思えないのか。
なんでこんなに窮屈に感じるのか。全くわからない。でも窮屈なのは確かだ。
でも、どうすることも出来ない。
わざとノーヘルでパタパタでナンバーを隠してみたりして、パトカーに追われて、煽って、赤灯を回して追いかけてくるのを、最初は音と赤で興奮して逃げ切れた時にアドレナリンが沢山出て勝ったような気がしたけど、何度かやってると、音も赤も意外と慣れてくるものだし、別に轢き殺される訳でも無いし、ああ、彼らも仕事で鬼ごっこの警察役やってるんだなんて一瞬思った途端に馬鹿馬鹿しくなって反省したりもした。
そう、どうすることも出来ないのだ。
結局、何も変えられず、ただただ暴力だとか、自分を圧倒的に支配するやつらに虐げられて、アメとムチに喜んだりしながら、生きていくんだろうか?
そんな生き方は嫌だシリーズ。ああ、死にたい。今日死のう。
なんて思うが、結局それも無理だったじゃないか!?
南高の通学路の途中のでっかいマンションの屋上から夜飛ぼうとして上から下を見てみたけど、
「いや、こんなん飛んだら本間に死ぬわ。」
なんて思いがよぎって、ああ自分は死ぬことが出来ないどころか、はなから死ぬ気なんてなかったのかなんて考えながら、
馬鹿馬鹿なんて頭を叩きながら、とどのつまりはどうすることも出来ないのだ。
死ぬのも無理。生きていくとしても窮屈。バイトと授業と寝ての繰り返し。みんなはみんなで楽しそう。
もう発狂寸前だった。
作品名:MagicMushRoom 作家名:makoto