小説が読める!投稿できる!小説家(novelist)の小説投稿コミュニティ!

二次創作小説 https://2.novelist.jp/ | 官能小説 https://r18.novelist.jp/
オンライン小説投稿サイト「novelist.jp(ノベリスト・ジェイピー)」
マナーモード
マナーモード
novelistID. 29058
新規ユーザー登録
E-MAIL
PASSWORD
次回から自動でログイン

 

作品詳細に戻る

 

顔合わせ

INDEX|3ページ/10ページ|

次のページ前のページ
 

「住んでるところが近いんだから、登る山も同じようなところでしょ。顔見知りだったのね」
祐樹は慌てて云った。
「遭ったことはないと思います。絵里香さんの思い違いでしょう」
「ごめんなさい。思い違いって云うか、会社の登山サークルの人に凄く似てたから、それで驚いたんです。」
「ごめんね。わたしたちのために、昨日からの登山を諦めて貰ったのよね」
と、優奈。
「せっかくの紅葉の季節に恐縮です。落ち着いたらいつか三人で行きますか?」
そう云ったのは祐樹だ。
「だめ!わたし高所恐怖症。知ってるくせに、意地悪ね」
 優奈はそう云うと、祐樹を睨んだ。
「ストップ!今のうちに自己紹介でもしようや。そのあとで、料理をしっかり味わおう」
そう云ったのは祐樹の父だった。それは、畳職人として三十年余のキャリアを誇る男の発言、という印象ではないにしても、祐樹にとってはありがたい。時間の制約があるからだった。
作品名:顔合わせ 作家名:マナーモード