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顔合わせ

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優奈の父の高浜政治が名乗り、その直後に宗助が自己紹介をしたあと、その妻の恵子が続き、優奈の母の優子がそのあとだった。それから祐樹、優奈、絵里香、孝子、山中卓が最後となった。全部で九人である。その間にビールが運ばれて来た。
「こう云う場合、親父が挨拶をしてくれるのかな?」
と、祐樹が云った。
「媒酌人が急用で欠席だからな……ええ、本日は高浜優奈さんのご家族にお集まり頂きまして、私ども坂上家の家族との顔合わせということになりました。お忙しい中、まことにありがとうございます。愚息、祐樹をよろしくお願い致します」
挨拶が終わるとビールが運ばれて来た。
「じゃあ、乾杯の音頭は、優奈さんのお父さんの、政治さんにお願いしてよろしいでしょうか。みなさん、ビールをご準備ください」
主役の祐樹が進行役のようなことをしている。
「祐樹さん、優奈をよろしくお願い致します。それでは、乾杯」
恵子以外の全員がビールを飲んだ。祐樹の母は飲めないので、ひとりだけウーロン茶である。祐樹は飲めなくはないものの、母親に似て酒を飲むことが得意ではなかった。通常はビールを一本飲むと、それ以上は飲まない。飲みすぎると苦しくなるから飲まないようにしている。父親と飲みに行ったこともなかった。
いつの間にか料理が運ばれていた。
作品名:顔合わせ 作家名:マナーモード