未来のプロフィール/他
天使の審判
〜1番〜
[Aメロ]
しびれた羽を休めて
煙る焼け野が原を 見下ろす
愚かな戦いは 今終わった
[サビ]
かつてつけた花と実を
樹々や土はきっと 思い出すでしょう
強く健気なものたちよ
この星を優しさで満たせるものたちよ
夜明けの道に続く再生の門へ
〜2番〜
[Aメロ]
求めすぎて奪いすぎた
地球の子供たちは 彷徨(さまよ)う
無限にそびえ立つ 十字を背に
[サビ]
いつか投げた振り子は
戻ってくるものよ 等しい力で
弱く儚いものたちよ
この星の力を甘くみないほうがいい
あなたたちにヒトへと還る意志はある?
※テーマとしては『世紀末のネメシス』(←既に投稿)と同じ。
あちらはの義憤の女神が「愚かな奴め…」と完全に見棄ててるわけだが
こちらでは審理の天使が「このまま棄ておくべきか…」と迷ってる、
自然という生命に対してはあっさりと再生への道をくだす一方、
人間という生命に対しては「どうしてやろうか」と考えあぐねてる――
てな意図で、13年前に書いたのではないかと思ってる。
作品名:未来のプロフィール/他 作家名:夏生由貴