小説が読める!投稿できる!小説家(novelist)の小説投稿コミュニティ!

二次創作小説 https://2.novelist.jp/ | 官能小説 https://r18.novelist.jp/
オンライン小説投稿サイト「novelist.jp(ノベリスト・ジェイピー)」
マナーモード
マナーモード
novelistID. 29058
新規ユーザー登録
E-MAIL
PASSWORD
次回から自動でログイン

 

作品詳細に戻る

 

Over the rainbow

INDEX|2ページ/10ページ|

次のページ前のページ
 

 左側へ行くほど、その幅は微妙に広く、速度も増す。最も左側、最内の高速レーンの幅は二メートルある。片側全レーンの幅が合計四十メートル、上下線合わせて八十メートルの走る歩道。利用料金は無料である。
のんびり移動したいなら右側、つまり外側にいれば良い。急いでいる人は最内へ、左方向へ歩いて行く。そこには三百メートル毎に警察官が配備されていた。
 手荷物の大きさに制限が設けられている。一辺が最大六十センチ以内。それ以上の大荷物を運びたい人は、運送屋か郵便局などに頼むしかない。
 自分の足で歩いて移動したい人は、最も外側、右端の固定歩道を利用すれば良い。この前の逮捕劇以来、固定歩道も、自転車で走行することが禁止された。自転車はサイクリングロード限定の乗り物と規定されたわけである。
 レインボーロードはどの走行レーンも順方向に歩くことは自由だが、逆向き歩行や走ることは禁止されている。但し時速十キロ前後なら、右端、白い固定レーンのみ、ジョギングなどが許されていた。
 走る歩道には座っても良いし寝ていても良い。但し椅子や布団の持ち込みは禁止されていた。
作品名:Over the rainbow 作家名:マナーモード