カナダの自然に魅せられて ~憧れのカナディアン・ロッキー(2
あちこちにある展望台からいろんな角度のアサバスカ滝を堪能して、駐車場に戻った。
そのときに、何とまあ!!
美月に出会ったのだ!
「やあ!」
「わあ〜」
「おんなじとこに来たね」
美月の乗った英語ツアーのバスもここに立ち寄った。
お互い時間がないので話もそこそこに別れたが…。
ドライバーの山本さんに姉が、
「娘と出会いましたよ」
「あらっ、そうですか。でも行くところは大体同じだと思いますから、また会いますよ、きっと」
英語ツアーは日本語ツアーとは会社が違うけれどほぼ同じコースを辿るらしい。
「では、私たちは先に出かけましょうか」
「はい」
車は、また高速道路に戻り、順調に走り始めた。
走りながら山本さんは教えてくれた。
アサバスカ川の水は何百キロも北上し、アサバスカ湖に流れ込み、そこからイエローナイフを通って、北極海に流れ込むという壮大な流れを辿る!と。
やはり大陸は大きい!!
イエローナイフと聞いて、グッと身近になった。
イエローナイフはオーロラが綺麗に見える街で知られている。
今回も
「オーロラが見たい!」と美月に言ったのだが、
「どこかに絞らないと、そんなにいっぱい行けないよ。無理だよ」
と言われてしまった。そして赤毛のアンの『プリンス・エドワード島』と『イエローナイフ』が削られてしまったのだった。
今度、オーロラと野生動物を見るだけの旅を計画してみたいな。
作品名:カナダの自然に魅せられて ~憧れのカナディアン・ロッキー(2 作家名:ねむり姫