カナダの自然に魅せられて ~憧れのカナディアン・ロッキー(2
トイレのドアを開けてそこに見えたものは…(@ _@)/
ちょうど便器の蓋の上に何やら水しぶきが落ちているのだ。しかも只の水じゃなくて黄色っぽい!?
上を見上げると、天井から落ちてきているように見えた。それも1滴2滴じゃない。
「上の階も多分、トイレだよね〜…。」
「ひょっとして、これって水じゃなくて…」
「ン、もう!!」
美月は怒って、またフロントに電話した。
語気も強、く一歩も引かない…という感じだ。
美月はこういうときはっきりとものを言うことができる子だ。頼もしい。
しばらくして、ホテルの人がやってきてトイレを覗いて、とりあえず汚れを拭いただけで出て行ってしまった。
『今日はこれぐらいしかできない』ということだろう。
美月は怒って、また電話した。
結局、部屋を変えて貰うことになった。
だって、漏れてる元を断たないと同じことでしょう。
使用中に上からポトリ…なんて、笑い話にもならないよ(プンプン)
私たちはまたスーツケースを押して、交換してもらった1階の部屋に移動した。1階には、ここのホテルの「売り」であるバルコニーが付いていないが、いいやこの際バルコニーはどうでもいいや。
これで、やっと落ち着いた。(ホッ)
落ち着いたら、お腹が急に空いてきた。このホテルにもジャスパーと同じく、レストランは付いてなかったので、バンフの街中に出ることにした。
この日一日こんなにいろいろあったから、美月は疲れたのか、
「私はあんまり食欲ないから、果物かパンでいいわ。今日もまた3000円もかかる夕食はできへんし…」
などと言う。
パンだけ?それはないやろ〜。でも、1年のワーキングホリデーが終わってしまって、今はカナダでは仕事ができない美月にとって、一食3000円は大きいよな。
「パンだけなんて、いやや。なんか食べに行こうよ。」
と、私。
作品名:カナダの自然に魅せられて ~憧れのカナディアン・ロッキー(2 作家名:ねむり姫