カナダの自然に魅せられて ~憧れのカナディアン・ロッキー(2
22、バンフへ 〜またもや災難が降りかかって〜
うつらうつらしている間に、車は渋滞を抜け、山と湖が見渡せるところに停まった。
「ここまで来れば、バンフももうすぐですよ。景色が綺麗から少し降りましょうか?」
と山本さん。
時刻はもう5時をごろになっているのだろうか、吹く風が少し肌寒く感じた。
さすがにここは2000〜3000メートル級の山々が連なるカナディアンロッキー。バンフに近づいて標高は下がったとはいえ、風があると肌寒い。
展望台から見えたのは、キャッスルマウンテンと同じく一度見たら忘れられない形のランドル山。
向かって右側の山すそはなだらかで綺麗な山の姿をしているが、左側の斜面はほとんど氷河で削り取られて、垂直で険しく岩がえぐれたような形をしている。
今にもバンフの町に倒れ掛かりそうな傾斜をしており、もちろん植物は生えていない、岩ばかりの頂上だ。
その厳しい山の前面にはバーミリオン湖が左右に広く広がっている。
この湖はバンフからも歩いてこれるくらいのところにあり、三つの浅い池に分かれているそうだ。水深は50センチぐらいで、水鳥の宝庫だそうだ。
ビーバーもたくさんすんでいてビーバーズロッジも数多く作られるいる。ビーバーに会いたいなあ。
ランドル山のなだららかな方の裾野とバーミリオン湖の間の草木の中を、小型の箱を並べたものが見えた。
あれ?動いている…。
ああ、あれは、大陸横断鉄道!
私たちがジャスパーで降りなければこのレールを通って、バンフ〜カルガリー〜トロントまで行ける鉄道だ。
そこを今、貨物列車がジャスパーに向けて走っているのだった。
数えてみた。
1・2・3・4・5……50・51・52……
山本さんが景色の説明をしてくれているのだが、私はそのコンテナから目が離せない…。
どこまで数えたかわからなくなりそう…
大きさも色も違うコンテナだから、数えやすくはあったが、それでも90を超すとこんがらがってきてしまう。
デジカメの望遠を最大にしてみるとそのコンテナは何と2階建てのコンテナなのにはビックリ!!
大陸は何でもスケールが違うものだ。
「さあ、行きましょうか…」
と声を掛けられたときはすでに100を超していた。
長いものでは200両もつないでる貨物列車もあるらしい(@。@)
作品名:カナダの自然に魅せられて ~憧れのカナディアン・ロッキー(2 作家名:ねむり姫