カナダの自然に魅せられて ~憧れのカナディアン・ロッキー(2
さて、一大イベントの「雪上車に乗ろう!」も終わった。
あの大氷河の上も歩いたし、おなかも空いた。時刻は12時を過ぎていた。
センターでは食事が用意されていたので、山本さんが案内してくれた。
私たち日本人を見ると、レストランのボーイさんは、
「いらっしゃいませ〜」
「こちらにどうぞ」
などなど日本語で話してくれる愉快な人たちだった。
そのレストランの中には、ホントに世界中から集まってると思われる人たちでいっぱいだった。
食事はバイオキング。真ん中に置かれたテーブルへ行くと、な、なんと@@
焼きそばあり、春巻き・焼売あり、スパゲッティ・チャーハンあり、スープに味噌汁まであった。何でもありだ。
さてさてお味の方は…、はい、それなりのお味でした^^;
食事をしながら、やっと同じ車に同乗されてるツアー参加者のご夫婦とゆっくりお話ができた。
わが町のすぐ近く、大阪の守口市からご夫妻は来られたという。
ご主人はカナディアンロッキーは初めてだそうだが、奥様は3回目。やはりロッキーの山や湖に魅せられてまた来てしまったそうだ。
今回は会社をリタイアされたご主人の案内役だという。
「何回来ても、このカナディアンロッキーは素敵なのよね。でも、雪が少なくなってしまって私は悲しい」
「へえ〜、やっぱり少なくなっていますか?」
「ええ、前に来たときはすぐそこまで氷河の先端があったのに…」
と、悲しそうに窓の外を見やった 。
私たちが座った場所は、ちょうど今歩いてきたばかりの氷河が真正面に見える素敵な場所だった 。
窓からは高速道路が見え、その向こうの小さな氷河湖も見え、そのまた向こうに続く氷河の坂道を歩いて登るグループも見える最高の位置だったのだが、
奥さんは、
「前に来たときは、あの高速道路のすぐそばあたりまであったのよね、氷河が…」
と懐かしそうに言った。
そうやって、実際に比べてみた人に聞くと、地球温暖化は確実に進んでいってしまっているのだ!
今のうちに何とかしないといけない…。
駆け足の昼食だった。少しばかりの自由行動の時間しかなかった。
そうそう、あの「水」を母のために買わなければ…。
自動販売機、自動販売機……
あった、あった。これが自動販売機か!!
日本のようなボックスを想像していたが全く違っていた 。
入っているものは、その氷河水だけ。ほかにジュースやコーラーなどはいっさいなし。
しかもコインしか入れられない。紙幣を入れるところがないのだ。
カナダドルで2ドル50セント…財布をかき混ぜて、ヨシ!入れた。
ガラガラ、ガッシャン!1本ゲット。母の分は大丈夫。
でも、私の分も欲しいな。
もう1本…あれっ!?財布の中のコインが…足りない。
お姉ちゃんに借りよう!お姉ちゃんは…どこ??
どうしよう?もう集合時刻だし。
売店のお姉さんに、身振り手振りでお札を見せて、「Please,Change」と言った^^;
必死で考えてとっさに出た英語、すごいぞ!!私!
通じた!!ウヒョヒョヒョ^^
でも、お姉さんは冷たく「NO!」
ああ、どうしよう!?私のお水も欲しい!!
ウロウロしてると、集合場所に集まっていた山本さんや、ご夫妻が、
「どうしたの?」
「もう1本欲しいんだけど、もう小銭がないんです。売店では両替してくれなくって…」
「いいよ、これ使って」
と、やさしい二人に50セントもらって、二本目をゲットできた。幸せ〜〜♪
どこまでもわがままな私だヮ、ごめんなさい。
そんなこんなで、出発時間が来たので、私たちは車に向かった。
ホントは、インディアンペイントブラシが綺麗に咲いていたので、じっくりカメラに収めたかったが、そこまでのわがままはもう言えない。
それでも、パッパッと写して、小走りで後を追いかけた。
作品名:カナダの自然に魅せられて ~憧れのカナディアン・ロッキー(2 作家名:ねむり姫