初恋サンセット
「月影」
小さな夢の中で 君は僕に笑ってた
それがさ 温かくって寒気がしたよ
「ごめんね」
君はさ「どうしたの?」って 僕の体を抱きしめた
それにさ答えることも出来ず
にただ首を振った
上手く言葉にできない気持ち 冬の海に溶けて
それをすくうこともできず ただ君の笑顔に相槌を打つ
夢の粒が零れ落ちていく
寒い冬の月明かりの下
君の優しさに答えたい
まだ震えはおさまらないけど
夢がさ覚めれば 普通の暮らしが待っている
だから永久に覚めないで たとえ冷たい夢でも
君と笑い合いたい ぎこちなくともゆっくりと
少しでも暖かさに触れて 心の花を咲かせよう
ひとりで押し入れに入っているみたいな
そんな孤独の中
でも君はそんな僕に存在の証明をくれた
寂しいことは何にもなくて
三日月でも温かく感じられた
君の声で本当の僕になれる
だからもう大丈夫だよ
ガラスの割れる音がして
僕は夢から覚めただけど寂しくはない
隣に居る君の寝息
その音が僕に安心をくれる
泣きたいくらい勘違いしても
君を好きでいたいと思うよ
左手と右手が触れ合って
その魔法でいつまでも
この温もりは冷めない