初恋サンセット
「ヒアシンス」
嫌いになれない君のことを
嫌いになれたらいいのにな
ささやかな幸せの日々は
どこかに旅立ってしまった
今年も綺麗に咲いた 白色のヒアシンスは
どこか君に似ていて胸が苦しくなって泣いた
君が好き でも嫌い
そう何度も呟いて
風に吹かれ揺れ動く
ヒアシンスの花を見つめていたんだ
君を見るように
僕の記憶が作り出した
幻の君は春の虫の音で儚く散っていった
君と手をつないだあの日
初めてキスしたあの日を
忘れられたなら 少しは嫌いになれるかな
君を好きでいたいけど
神様はそれを許してはくれない
このヒアシンスが枯れるとき
最初で最後のさよならを
君に言わないといけないんだ
君が好き でも嫌い...
そう何度も呟いてみたって
何も変わらないや