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島原あゆむ
島原あゆむ
novelistID. 27645
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【第八回・伍】天体観測っぽく

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「なぁなぁでかいの…コレ何なん?」
阿修羅が中島の持っている長方形の箱を軽く持ち上げて聞く
「コレ?」
中島が足を止めて阿修羅に聞くと阿修羅が頷いた
「ついてからのお楽しみ」
中島がニッと笑って言う
「うへぇ~…じゃぁ楽しみにしとんわの」
阿修羅も笑って返した
木々がかろうじて車一台が通行できる広さの幅のかろうじて舗装はしてあるそんな道路の脇に競い合うように生えて夜空を隠している

「まっくらクラ~イクラ~イ」
木々が隠しきれなかった夜空からのかすかな光で見えているそんな道を南が歌いながらその道を歩く
「いや~…静かだな」
阿修羅が虫の声とたまに吹く風の音しか聞こえないことにどことなくしみじみといった
「街から離れてるしな」
京助が言う
「街中でも7時過ぎたら滅多に人とか通らないからねぇ~…ココじゃホフク前進してもだいじょうびん」
南が笑いながら言った
「もうちょいだぞ~」
先を歩いていた坂田と中島が少し後ろを振り返って言う
ソレからしばらくして木々のトンネルが終わりドングイとススキの壁に変わった後少し開けた場所に出た
「うっし到着!!」
中島が長方形の箱を下ろして伸びをした
「お~お! よく見えるよく見える!」
京助が空を見上げて言うと一同も空を見上げた
「うぉー…スゲェ」
坂田が声を上げる
「おちてきそうだねぇ」
南が手を額につけて言う
「これ全部星なんだっちゃ?」
緊那羅が聞いた
「そー…これ全部星…数えてみ?」
阿修羅が緊那羅に言う
「…無理だっちゃ;」
少し間をおいて緊那羅が言った
「…アッチは?」
緊那羅が指差した方向を一同が見る
「あ~アレは街の明かり」
中島が答える
「街…の明かりもきれいだっちゃね」
緊那羅が言った
「まぁ…こうしてみると結構な…100万ドルとはいかないけど」
京助が言う
「どのくらいだ?てかむしろ100万ドルって何円?」
坂田が京助に聞いた
「知らん;」
京助が即答する
「俺に為替市場わかるかい;」
坂田に突っ込みながら京助が言った
「まぁ一ドル104.47円だとして104,470,000円か」
阿修羅がさらっと言う
「…何でお前がわかってる…」
坂田が阿修羅を見て言う
「竜の家にあった北海道新聞とかいう紙読んだんよ。アレ面白いやな~」
阿修羅が言った
「俺新聞なんてテレビ欄しかみたことねぇし」
中島が言うと緊那羅以外の一同が頷いた
「…そういや南…火サスのアレやったのか?」
京助が南に聞いた
「…いっや~ソレがさぁ…どこに新聞置いたのかわからんちんで」
南がハッハと笑いながら答えた
「…片付けろ」
京助が裏手で突っ込みながら言う
「片付けると何処に何あるかわからなくなるしさぁ~」
南がお手上げポーズで言う
「今もわからないんじゃん」
京助が再び南に突っ込んだ